韓国国内はもちろん、海外でも高い人気を誇る韓国時代劇。史実に基づいた作品から、ファンタジーを盛り込んだフィクションまで数多くのドラマが制作され、その出来栄えには目を見張るものがあります。
その時代の人々の暮らしなどを連想させるハイクオリティなセットや、衣装やメイクを駆使した俳優たちの変身ぶりも時代劇の見どころの一つですよね!ところが、時代劇でありながら、自分を綺麗にみせることを優先して炎上した女優もいました…。
そんな視聴者たちを幻滅させた韓国女優2人を紹介します。日本でも名の知れた女優ですので、ぜひチェックしてみてください♪
ドラマの役柄と合わない?綺麗にみせる事を優先した女優
【引用】https://m.blog.daum.net/ert3560/656714
大ヒット時代劇『宮廷女官チャングムの誓い』で主演をつとめたイ・ヨンエさんは、作品を振り返ったインタビューで「時代劇では衣装やヘアスタイルで飾ることができないので、セリフや顔の表情をよりリアルに見せなければならない」と語っています。
演じるキャラクターの性格や境遇はもちろん、舞台となる時代の情景まで考慮して与えられた役になりきらなければならない時代劇。ところが、時代設定を無視したビジュアルで登場した女優も存在したんです。
視聴者たちから批判を浴びた理由とその言い訳について調べてみました!
「推奴」イ・ダヘはマニュキュアにフルメイクで出演
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イ・ダへさんは、2001年に韓国の伝統的な美を重んじるミスコンテスト「全国春香選抜大会」でミス春香に選ばれ、芸能界デビューを果たした韓国のベテラン女優です。”古典的な韓国美人“と評され、主に2000年代に活躍しました。
2005年の『グリーンローズ』では、イケメン俳優として人気を博していたコ・スさんと共演し視聴率25%を超えると、イ・ドンウクさん、イ・ジュンギさんとともに三角関係を繰り広げた『マイガール』も大ヒットを収め、一躍スターとなります。
その後も、2007年の『ハロー!お嬢さん』や2008年の『不汗党』など、次々にドラマの主演に抜擢され、清楚で可愛らしいビジュアルと高い演技力が評価されてました。
デビュー以降、着実に視聴者からの支持を集めていたイ・ダへさんですが、2010年に出演した大ヒット時代劇『推奴』では、批判を浴びることになります。
#推奴 視聴完了❣️
奴婢が両班のご主人様を殺め
1人生き残った息子が推奴師となり
奴婢を捕まえる物語
切ったり切られたり恐ろしい時代です
最後はテギル、チェ将軍、ワンソンと
平和な村で過ごしてる場面を見たかった#チャンヒョク #イダヘ #オジホ pic.twitter.com/7qi2QmtUJd— mi 👑 (@k_jiyong_818) February 14, 2021
『推奴』は、朝鮮時代に両班に生まれるも初恋の人を追って推奴師となったテギル(チャン・ヒョクさん)と、武将から奴婢に転落したテハ(オ・ジホさん)の激動の半生を描いたアクション時代劇。最高視聴率41.9%を記録した韓国時代劇の名作の一つです。
本作でイ・ダへさんはテギルの初恋の人で、テハと行動をともにする逃亡奴婢のオンニョンを演じました。身分を偽りながら逞しく生き延び、2人の男性から好かれるという物語の鍵を握るヒロインだったのですが、視聴者たちからは反感を買ってしまったのです。
【引用】https://www.hyongo.com/1365
その理由は、オンニョンがテギルの屋敷で奴婢として仕えている時も、男装して逃亡している時も、あまりに綺麗すぎる顔だったため。他の奴婢がボロボロな恰好でいるにもかかわらず、オンニョンの顔は汚れ一つないどころか、チークとリップまで施されていました。
さらに、かじかんだ手を自分の息で温めるシーンでは、マニキュアが塗られたピカピカと光る爪が映し出されました。これらのイ・ダへさんの美への執着は、時代劇に相応しくないと大批判を浴びたのです。
【引用】https://www.hyongo.com/1365
これらの議論に対し、イ・ダへさんは「申し訳なく思っており、これからへウォン(オンニョン)を素敵なキャラクターにする」と語りました。またマニキュアについては、「爪が薄くてよく光るが、照明にあたるとネイルしたように見える」と弁解しています。
最終的にドラマは高評価を得ましたが、時代劇初出演だったイ・ダへさんは視聴者の期待を裏切る形となりました。ところが、イ・ダへさんは2013年に出演した『IRIS 2』でも、似たような失態を犯しています。
『IRIS 2』は、NSS(国家安全局)と秘密組織<アイリス>の攻防を描いたアクションドラマ。イ・ビョンホンさんが主演を務めた『IRIS』の続編として、視聴者から関心が寄せられていた作品でした。
本作では、NSSのチーム長ユゴン(チャン・ヒョクさん)のチームメイトで恋人のスヨンを演じたイ・ダヘさん。拳銃射撃の元金メダリストというカッコイイ役どころを任されたのですが、またしてもメイクに関する批判が相次ぎます。
【引用】https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2013/02/14/2013021401176.html
秘密組織と戦う精鋭要員という役柄よりも、ドラマのヒロインであることを意識したのか、イ・ダへさんは訓練中はもちろん、病院でのシーンも濃いめのメイクで登場。演技力では高評価を得ましたが、そのビジュアルを疑問視する声は後を絶ちませんでした。
「王と私」「必殺!最高チル」ク・ヘソンはサークルレンズを着用
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2009年の『花より男子〜Boys Over Flowers』でジャンディ(牧野つくし)役を演じ、アジア中にその名を知らしめたク・へソンさん。“オルチャン”として男性だけでなく女性からも人気を集めた演技派女優です。
2002年にCMに起用され芸能界デビューを果たすと、2006年からは主演女優として数々のドラマに出演。2007年の『王と私』、2008年の『必殺!最高チル』では時代劇のヒロインに抜擢されましたが、この時に視聴者たちからの批判を受けることとなります。
『王と私』では、李氏朝鮮第9代国王・成宗(ソンジョン)の側室であるユン・ソファ(廃妃ユン氏)、『必殺!最高チル』では、義禁府の下人で、主人公チルの初恋の人ユン・ソユンを演じました。
時代劇特有の緊迫したシーンでは、画面いっぱいに気迫のこもった演技を披露したク・へソンさん。しかし、視聴者の関心はその演技よりもくっきりと映ったサークルレンズに向けられました。
【引用】https://awesomeissuetree.co.kr/
【引用】http://daily.hankooki.com/news/articleView.html?idxno=178099
コンタクトレンズさえも存在しない時代のドラマであるにもかかわらず、瞳を強調したサークルレンズはあまりに不自然で、視聴者からは「ドラマを見ていたら、笑いが出た」などの指摘が相次いだのです。
実は、ク・へソンさんは2006年に主演を務めた『19歳の純情』でも、中国東北地方からソウルに嫁いできた田舎娘という役柄でありながら、茶色のサークルレンズを使用しており非難を受けたことがありました。
【引用】https://blog.daum.net/dongsa214/7867386
このような度重なる批判に対し、ク・へソンさんは「平均より15%ほど視野が広いと診断され、眼科医の勧めにより矯正レンズを着用している」とサークルレンズではないことを主張し、悔しさを訴えました。
何も知らずに非難してしまったと視聴者たちが反省しはじめた頃、ある眼科医がク・へソンさんの発言に対して問題提起を投げかけ、状況が一変します。
眼科医によると、「斜視を矯正するコンタクトレンズはあるが、色の入ったレンズはない」と強調、さらに「視野が広いと言った診断も眼科で正式に認めた症状ではないため、サークルレンズを着用していると考えられる」と証言したのです。
これを聞いた視聴者からは「サークルレンズの使用を認めて謝罪すればいいのに、なぜバレそうな嘘をついたのか理解ができない」といった声が寄せられました。
国民に嘘がバレてしまったク・へソンさんですが、『必殺!最高チル』の翌年に出演した『花より男子』はもちろん、それ以降の出演作でもサークルレンズを着用しており、韓国では現在でもサークルレンズ愛好家として定着しているようです。
まとめ
今回は、ドラマの役柄よりも自分を綺麗に見せることを優先した韓国女優2人を紹介しました。どちらも演技力に定評があるだけでなく、メイクやサークルレンズに頼らなくても十分綺麗な方なので、意外に感じた方も多いと思います。
ハイクオリティな出来栄えの時代劇において、視聴者から没入感を奪ってしまった行為は非難されて当然と言えるのではないでしょうか?今後、同じような理由でドラマを楽しみにしている視聴者を失望させるような俳優が出ないことを願うばかりです。